2010年1月9日

KOUGEIの素姿

昨日もとても寒い一日でした。
だめだめの一日で作業は全くできませんでした。

KOUGEIの素姿ー現代工芸の考え方ー を読み始める。

工芸評論家の奥野憲一氏が亡くなって1年余り。
出会いは、学部3年のとき。気に入られたのか、よく呑みに連れていってもらったっけ。酔っぱらうと変なおじさんになってました。卒業の年の夏に池袋西武の工芸画廊でのグループ展に誘われ出品させてもらった。その後もいくつもの展覧会にさそわれたり、もう閉校してしまったガラスの学校の講師として呼んでもらったり、公私ともとてもお世話になった。彼の晩年の数年間は、さまざまな事情で疎遠になってしまい、もっと連絡しておけばなあと、いくらかの後悔の思いを持っている。


この本は、ずっとテレビの横に置いていて、すぐに手にとれる様にしていた。
しかし、なかなか読むに至らなかった。制作からいくぶん遠ざかっていたのも大きいと思うが、重い腰をあげて読もうと思い始めた。
少しずつだが、制作を開始したからだ。

彼の存在は、いまでも私のなかではとても大きい。
もう会って話をすることは叶わない。
だからこの遺稿集で、彼の思考の一端をどうにか理解したいと思う。

amazonで購入できます。工芸関係の方はぜひ一読を。
KOUGEIの素姿ー現代工芸の考え方ー